第四報告: 宗教的な伝統と信念の操作

今日の世界における訪問者達の活動を理解する為には、世界の宗教的制度や価値観に及ぼす影響、多くの点であなた達の本質に共通し、大いなる共同体(Greater Community)の多地域の知的生活に共通する、基本的な精神的衝動に関する情報をもっと提示しなければなりません。 先ずあなた達にお伝えするのは、訪問者達が今世界で行っている活動が大いなる共同体の様々な場所や様々な文化で、これまでに何度も行われてきた事です。訪問者達はこれらの活動の創始者では無く、単に自分達の判断でその活動を利用しているだけであり、これまでに何度もそうしてきました。 大いなる共同体の中での影響力と操作スキルが、とても高度に発達していると理解することが重要です。それぞれの種族が、より熟練し技術的な能力が高まるにつれ、より微妙で広範な種類の影響力を互いに及ぼし合うようになります。これまでに人類は互いに競い合うようにしか進化してこなかった為、まだ、この適応的な優位性を持っていません。この事は、私たちがこの教材を紹介する理由の一つです。あなた達はこれから新しい環境に入り、本来持っている能力を発揮しながら新しいスキルを身につける事が必要です。 人類はユニークな状況にありますが、大いなる共同体への参入は、他民族でこれまでにも数え切れないほど起きています。従って、あなた達に行われている事は、以前にも行われた事があるのです。それは高度に開発され、現在私達が比較的簡単だと感じている方法で、あなた達の人生や状況に適応しています。

訪問者達が実施している平和化プログラムが、これらを可能にしている面もあります。平和的な関係を望む気持ちや、戦争や紛争を避けようとする気持ちは立派ですが、あなた達に対して利用される可能性があり、実際に利用されているのです。あなた達の最も崇高な衝動でさえ、他の目的の為に利用される事があるのです。あなた達はこの事を自身の歴史の中や性質、社会の中で見てきました。平和は知恵と協力、真の能力という強固な基盤の上にのみ確立されるのです。

私達は、あなた達の宗教制度や基本的な衝動、価値観を批判するために来たのではなく、あなた達の世界に介入している異星人たちによって、あなた達がどう利用されているかを説明する為に来たのです。

これまでに人類は、部族や国家間の平和的な関係を構築することに関心を寄せてきました。しかし今、人類はより大きな問題や課題を抱えています。何故なら、世界を統合するのは大いなる共同体への挑戦であり、この統合が本物で強力、効果的である為の基礎を与えるものだからです。

私達は、あなた達の宗教的制度や基本的な衝動、価値観を批判するために来たのではなく、あなた達の世界に介入している異星人たちによって、どう利用されているかを説明する為に来たのです。そして私達は、大いなる共同体の中で、あなた達の世界や自由、人種としての完全性を守る為に、あなた達の才能と成果を正しく活用するようにしたいと願っています。

訪問者達は基本的に現実的な考え方をしています。これは長所でもあり短所でもあります。私達は、ここや他の場所で彼らを観察してきましたが、彼らが計画を逸脱するのは難しい事がわかりました。また、変化への対応力も弱く、複雑な事にも上手く対応できません。その為に、自分たちが正しく有利であるという思いから、殆ど無頓着に計画を実行に移します。彼らは人類が自分たちに対して抵抗してくるとは思っていず、少なくとも、自分達に大きな影響を与えるような抵抗はしないと考えています。そして彼らの秘密と、その行動計画は十分に保護されていて、それは人知を超えていると感じています。

このように考えると、この資料を皆さんに紹介する私達の活動は、確かに彼らの目には敵に映るでしょう。しかし私達の目には、彼らの影響力に対抗し、人種としての自由を守り、大共同体の現実に対処する為に必要な理解と、頼りにすべき展望を与えようとしている様に映るに過ぎません。

私達は、あなた達の宗教制度や基本的な衝動、価値観を批判するために来たのではなく、あなた達の世界に介入している異星人たちによって、あなた達がどう利用されているかを説明する為に来たのです。

彼らはその実用的な性質から、出来るだけ効率よく目的を達成する事を望んでいます。彼らは人類を統一する事を望んでいますが、それはあくまでも自分達の世界での参加と活動に従っての事です。彼らにとって人類の統一は、現実的な関心事なのです。彼らは文化の多様性に価値を認めず、自分達の文化の中にも価値を認めないのは確かです。従って自分達が影響を及ぼしているところでは、可能であれば、それを根絶するか最小限にとどめようとするのです。

前回の講話ではスピリチュアリティの新しい形、つまり人間の神性と人間性を表現する新しいアイデアや表現に、訪問者達が影響を与えている事についてお話しました。今回の講話は、訪問者が影響を与えようとしている伝統的な価値観や制度に焦点を当てます。実際、今でも彼らは既に影響を及ぼしています。

統一性と順応性を促進しようとする訪問者達は、自分達が使うのに最も安定的で、実用的だと思う制度や価値観に依存します。彼らは、あなた達のアイデアや価値観に興味はありません。但し、それらが彼らの行動計画を促進する可能性がある場合は別です。彼らがあなた達の精神性に惹かれるのは、そのようなものが彼らには欠けているからだと誤魔化せられないでください。これは愚かな、そして、恐らく致命的な間違いでしょう。彼らが、あなた達の人生や、あなた達が興味をそそられると思う事柄に夢中になっていると思わないでください。何故なら、このような方法で彼らに影響を与える事が出来るのは、とても稀なケースに過ぎないからです。彼らが生まれながらに持っている全ての好奇心は淘汰され、それは殆ど残っていません。実際、あなた達が “精神 “と呼ぶもの、あるいは私達が “ヴァルネ “や “洞察の道 “と呼ぶものは殆ど有りません。彼らは完全にコントロールされており、他人をコントロールしようとし、彼らは、しっかりと確立され、厳密に強化された思考と行動のパターンに従います。彼らはあなた達の考えに共感している様に見えるかもしれませんが、それはあなた達の忠誠心を得るためだけなのです。

イエス・キリストとの同一性が大いに活かされるでしょう。イエス・キリストがこの世に戻ってくるという希望と約束は、訪問者達に絶好の機会を提供します。

世界の伝統的な宗教団体は、あなた達が将来的に忠誠を誓わせる為に役立つ価値観と、基本的な信念を利用しようとします。私達自身の観察と見えざる者達(The Unseen Ones)が長い時間をかけ、与えてくれた洞察の両方から生まれた幾つかの例を挙げてみましょう。

皆さんの世界では、多くの人々がキリスト教の信仰に従っています。これは立派な事ですが、精神的なアイデンティティや、人生の目的という根本的な問題に対する唯一のアプローチでは無い事は確かです。訪問者達は自分達の目的に忠誠を誓う為に、一人の指導者に忠誠を誓うという基本的な考え方を利用します。この宗教の文脈の中では、キリストであるイエスとの同一性が大いに利用される事になります。イエス・キリストがこの世に戻って来るという希望と約束は、特にこのミレニアムの転換期において、訪問者達に絶好の機会を提供するのです。

真のジーザスは、この世に帰って来ないというのが私達の理解です。何故なら、彼は目に見えざる者と協調して働き、人類と他の人種にも仕えているからです。彼の名前を名乗って来る者は、大いなる共同体から来るのです。その彼は今日、世界に存在する集団によって、この目的の為に生まれ育てられた者でしょう。彼は人間のように見え、あなた達がこの瞬間に達成できる事に比べれば、かなりの能力を持っているでしょう。彼は完全に利他的であるように見え、恐怖や大きな畏れを抱かせる様な行為を行う事が出来るでしょう。天使や悪魔など上層部が、あなた達に見せたい物を映し出す事が出来る様になり、彼が霊的な力を持っているように見えるでしょう。それにも関わらず、彼は大いなる共同体からやって来て、この集団の一員となるのです。そして、自分に従うように忠誠心を抱かせ、最終的に、彼に従えない人々には疎外や破壊を助長するでしょう。

イエス・キリストとの同一性が大いに活かされるでしょう。イエス・キリストがこの世に戻ってくるという希望と約束は、訪問者達に絶好の機会を提供します。

再臨は、その時には訪問者達によって準備されているのです。その証拠に、すでに世に出ていると理解しています。

訪問者達は多数からの主要な忠誠が誓われている限り、あなた達の仲間が何人滅ぼされようとも気にしません。

それ故に、訪問者達は基本的な考え方に基づく権威と影響力を行使するのです。

再臨は、その時には訪問者達によって準備されているのです。その証拠に、すでに世に出ていると理解しています。

その時には訪問者達によって再臨が準備されているのです。その証拠は既に世界にあると、私達は理解しています。人々は訪問者の存在や、大いなる共同体における現実の本質を理解していないので、救い主と教師の偉大なる再臨の時が来たと感じ、それまでの信念を疑うことなく自然に受け入れるでしょう。しかし、その訪問者は天主から来た者でもなく、「知識」や見えざる者を代表する者でも、創造主や創造主の意志を代表する者でもないのです。私たちは、この計画の策定を世界で見てきました。また、他の世界でも同様の計画が実行されているのを見た事があります。

他の宗教的伝統では、統一性が訪問者達によって奨励されます。それは過去に基づき、権威への忠誠や制度への適合に基づく、基本的な種類の宗教とでも呼ぶべきものです。これは訪問者達の役に立つ事です。彼らはあなた達の宗教的伝統のイデオロギーや価値観には興味がなく、その有用性にのみ関心があるのです。人々が同じ様に考え、同じ様に行動し、予測可能な方法で反応する事が出来きる様になる程、その集団にはもっと有用です。

この様な順守は様々な伝統の中で推奨されています。ここで意図しているのは、それらを全て同じにする事ではなく、彼ら自身の中でシンプルである様にする事です。

世界のある地域では、ある特定の宗教的イデオロギーが優勢になり、世界の別の地域では、別の宗教的イデオロギーが優勢になるのです。

これは訪問者達にとって全く好都合です。彼らは秩序、適合性、忠誠心さえあれば、複数の宗教があっても気にしないのです。彼らは、あなた達が信奉したり共感したり出来る宗教を持たないので、あなた達の宗教を利用して、自分たちの価値観を生み出そうとします。何故なら、彼らは自分達の大義と集団への全面的な忠誠だけを評価し、彼らが規定する方法で共に参加する為に、あなた達に全面的な忠誠を求めるからです。彼らは、これが世界に平和と救済を生み出し、最も価値があると考えられ、どんな宗教的イメージや人物の帰還をもたらすと保証するでしょう。

これは根本的な宗教が、異質な力に支配されていると言っているのではありません。あなた達の世界では根本的な宗教が十分に確立されている事を、私たちは理解しているからです。私達がここで言っているのは、その為の衝動や仕組みは訪問者達によって支持され、彼ら自身の目的の為に利用されるという事です。従って、自分達の伝統の真の信者である全ての人がこうした影響を見分け、可能であれば、それに対抗する為に細心の注意を払わなければならないのです。ここで訪問者達が説得しようとするのは、世の中の一般人ではなく指導者達です。

訪問者達は、もし自分達がタイムリーに介入しなければ人類は自滅し、世界も滅亡すると固く信じています。これは真実に基づくものではなく、単なる思い込みに過ぎません。人類は自己消滅の危機に瀕していますが、これは必ずしもあなた達の運命ではありません。しかし集団はそう信じているので、急いで行動し説得のプログラムに大きな重点を置かなければなりません。説得できる者は役に立つものとして評価され、説得できない者は見捨てられ疎外される事になる。訪問者達が世界を完全に支配するほど強力になった場合、適合出来ない人々は単に排除されるだけです。しかし、訪問者達が破壊を行うわけではありません。破壊は彼らの説得に完全に従った世界の人々を通して行われるのです。

これは恐ろしいシナリオである事は理解していますが、私達があなた達へのメッセージで表現している事を理解し、受け取る為には混乱があってはならないのです。訪問者達が目指しているのは、人類の滅亡ではなく人類の統合なのです。この目的の為に彼らはあなた達と交配し、あなた達の宗教的衝動や組織を方向転換させようとするでしょう。そして、この目的の為に密かに自分達を確立し、政府や指導者に影響を与え、世界の軍事大国に影響を及ぼします。訪問者達は自分達が成功する事を確信しています。何故なら人類はこれまでに未だ、彼らの策に対抗し計画を相殺するほどの抵抗を行っていないと考えているからです。

これに対抗する為には大いなる共同体の、「知の道」を学ばなければなりません。宇宙のあらゆる自由な種族は、それぞれの文化の中で、どのように定義されようとも、「知の道」を学ばなければなりません。これが個人の自由の源です。これによって個人や社会が真の意味での誠実さを持ち、自分たちの世界と大いなる共同体の両方で、「知」に反する影響に対処するのに必要な知恵を持つ事が出来るのです。何故なら、あなた達は新しい力と影響を受け、新しい状況に突入しているため、新しい方法を学ぶ必要があります。実際これは将来の展望ではなく、目前の課題なのです。宇宙の生命は、あなた達の覚悟を待ってはくれません。あなた達が準備してもしなくても、その出来事は起こるのです。あなた達の合意や許可なく訪問が行われています。そして、あなた達の基本的な権利は、あなた達がまだ認識しているよりも、遥かに大きく侵害されています。

このため私達は見解や励ましを与えるだけでなく、呼びかけや警鐘を鳴らし、意識や約束を鼓舞する為に派遣されてきたのです。私達は以前から、軍事介入によってあなた達の種族を救う事は出来ないと言ってきました。それは私達の役割ではありません。そしてまた、仮に私達がそれを試み実行する力を得たとしても、あなた達の世界は破壊されてしまうでしょう。私達が出来るのは助言だけです。

あなた達は将来、宗教的な信念が暴力的な方法で表現され、それが意見の異なる人々や力の弱い国々に対して実行され、攻撃と破壊の武器として使われるのを見るでしょう。訪問者達は宗教法人が各国を統治する事を望んでいます。これには抵抗しなければなりません。訪問者達は宗教的価値観が共有される事を望むはずです。何故なら、労働力が増え任務が容易になるからです。そのような影響力は、どのような形であれ基本的には黙認と服従に帰結します。つまり、意志の服従、目的の服従、自分の人生と能力の服従です。しかし、これは人類の偉大な業績、社会の偉大な進歩、人類の新しい統一、平和と平穏への新しい希望、人間の本能に対する、人間の精神の勝利として謳われる事になるでしょう。

ですから私達は助言と共に訪れ、あなた達に賢明でない決断をしない事、理解できない事に自分の人生を捧げない事、約束された報酬の為に自分達の見識と思慮を黙認しない事を奨励します。そして私達は、あなた達が生まれながらに持っている、そして今、あなた達の唯一にして最大の約束を握っている自分達の知識、霊的知性を裏切らないよう励まさなければなりません。

従って私達は助言と共に訪れ、あなた達が賢明でない決定をしない事、不可解なものに自分達の人生を委ねない事、約束された報酬の為に自分の見識と思慮を黙認しない事を助長するのです。そして、あなた達が生まれながらに持ち、現在、あなた達だけが唯一保持している最大の保障である、あなた達の知識や、霊的知性を裏切らないよう、私たちは助長しなければなりません。

これを聞いたら、あなた達は宇宙を恩寵のない場所として見るかもしれません。もしかしたら、欲深さは万国共通だと考えて皮肉的になったり、不安になったりたりするかもしれません。しかし、そんな場合ではありません。いま必要な事は、あなた達が強くなる事、今よりも強く、今までよりも強くなる事なのです。この強さを手に入れるまでは、あなた達の世界に介入してくる人々とのコミュニケーションを歓迎してはいけません。世界の外からの訪問者達に心を開いてはいけません。彼らは自分達の目的の為に、ここへやって来るのです。彼らがあなた達の宗教的予言や、壮大な理想を実現してくれるとは思わないでください。

大いなる共同体の中には、人類がこれまでに示してきたものを遥かに超える、非常に高い達成度を達成した個人や国家さえも存在します。しかし、彼らがやって来て他の世界を支配する事はなく、宇宙の政治的、経済的勢力を代表しているわけでもありません。彼らは自分たちの基本的なニーズを満たす以上の商業活動には関与せず、緊急事態を除いては滅多に旅行もしません。

使者とは、私達の様な大いなる共同体に生まれつつある人々を助ける為に遣わされる者です。そして霊的な使者も存在し、目に見えない物の力で受け取る準備が出来ている人、善良な心と約束を示す人に語りかける事が出来ます。これが神の宇宙への働きかけなのです。

あなた達は困難な新しい環境に足を踏み入れています。あなた達の世界は他の人々にとっても非常に貴重なので、それを保護する必要があります。生活の基本的な必需品を他国との貿易に頼ったり、必要としたりしないように資源を保全する必要があります。もし資源を守らなければ、あなた達は自由と自給自足の多くを放棄する事になります。そして、あなた達の精神性は健全でなければなりません。価値観や信念、儀式や伝統は、訪問者達が自分達の目的の為に利用する事ができ、現在も利用されているからです。

ここで訪問者達がある領域において、非常に脆弱であることが解り始めるでしょう。これを更に掘り下げてみましょう。個人的には彼らは殆ど意志を持っておらず、複雑な事に対処するのが困難です。彼らはあなた達の霊的な性質を理解していません。そして間違いなく「知」の衝動を理解していません。あなた達が「知」の力を強く持つほど、あなた達の事が不可解でコントロールが難しくなり、彼らと彼らの統合プログラムにとって、あなた達は有用でなくなるのです。個人でも「知」が強ければ強いほど、彼らにとっては大きな挑戦となります。知識が強くなるほど、訪問者達を孤立させる事は難しくなります。

訪問者達に体力はありません。彼らの力は精神的な環境と、その技術の使用にあります。彼らの数は、あなた達に比べて少ない。あなた達の協力に依存し、成功に過大な期待を抱いている今までの経験上、人類は大きな抵抗をしていません。しかし、あなた達が知識で強くなるほど、それが介入や操作に反対する力となり、あなた達の種族の自由と誠実さの為の力となります。

私達のメッセージを聞く事が出来る人は多くないかもしれませんが、あなた達の反応は重要です。恐らく、私達の存在と現実を信じず、私達のメッセージに対して反応するのは簡単ですが、私達は知識に従って話しています。ですから、もしあなた達が、私達が言っている事を自由に知る事が出来るのであれば、あなた達の中で知る事が出来るのです。

私達は、この私達の提案において多くの信念や慣習に挑戦していることを理解しています。私達がここに現れる事さえ不可解に思われ、多くの人々に拒絶されることでしょう。しかし、私達の言葉やメッセージは、私達が「知識」を持って話しているからこそ、皆さんの心に響くことが出来るのです。真実の力は宇宙で最も偉大な力です。それは自由にする力を持っています。啓蒙する力があります。そして、それを必要とする人々に、強さと自信を与える力があります。

人間の良心は非常に重視されるものですが、恐らく常に守られていないと言われています。私達が「知の道」について語る時、このことを指しています。これはあなた達の真の精神的衝動、全ての基本です。あなた達の宗教の中に、既に含まれているものなのです。あなた達にとって新しいものではありません。しかし、それを大切にしなければ、大いなる共同体の為に準備しようとする私達の努力と見えざる者の努力は成功せず、あまりにも少数の人々だけが反応するでしょう。そして真実は彼らにとって重荷となり、効果的に共有する事が出来なくなるからです。

従って、私達は皆さんの宗教的な制度や、慣習を批判する為に来たのではなく、それらが皆さんに対して、どのように利用されうるかを説明する為に来たのです。私達は、これらの機関や慣習が真の意味であなた達に奉仕できる様に、真の誠実さが、どのように浸透しなければならないかを示したいと思います。

大いなる共同体においてスピリチュアリティは、「知」と呼ばれるものに具現化されています。「知」とはスピリットの知性と、あなた達の中のスピリットの動きを意味します。これは信じるだけでなく、知る力を与えてくれます。これによって、あなた達は説得や操作から免れる事が出来ます。何故なら「知」は、如何なる世俗的な権力や力によっても操る事が出来ないからです。この事はあなた達の宗教に生命を与え、運命に希望を与えます。

私達がこの考え方に忠実なのは、その事が基本だからです。しかし、それは集合体には欠けていて、もし集合体、或いはその存在に遭遇して、自分の心を維持する力を持てば自分自身で見る事が出来ます。

世の中には自分を捧げたい、人生の大いなる力に身を委ねたいと願う人々が大勢いると聞きます。これは人類の世界に限った事ではありませんが、大いなる共同体においては、そのようなやり方は奴隷化につながるのです。あなた達の世界に訪問者達がこれほど多く来る前は、そのようなやり方が奴隷化に繋がるものであったと理解しています。しかし大いなる共同体では、あなた達はより脆弱であり、より賢く、より注意深く、より自給自足的でなければなりません。ここでの無謀さは重い代償と大きな不幸をもたらします。

もしあなた達が「知」に応答し、「大いなる共同体の「知の道」を学ぶ事が出来れば、これらの事を自分自身で見る事が出来るようになるでしょう。そうすれば私達の言葉を信じるか否定するかだけでなく、確認する事になるでしょう。創造主がこれを可能にしているのです。創造主は人類が未来に備えることを望んでおられます。そのために私達は来たのです。だからこそ私達は見ているのであり、見た事を報告する機会があるのです。

世界の宗教的伝統は、その本質的な教えにおいて、あなた達の為によく語っています。私たちは見えざる者から、それらについて学ぶ機会を得ました。しかし、それらは潜在的な弱点も表しています。もし人類がもっと警戒心を持ち、大いなる共同体の生活の現実と早すぎる訪問の意味を理解していれば、あなた達のリスクは今日ほど大きくはなかったでしょう。そのような訪問が大きな報酬をもたらし、あなた達にとっての充足となる事を期待しているのです。しかし、あなた達は「大いなる共同体」の現実や、あなた達の世界と相互作用している強力な力について知ることが出来ませんでした。あなた達の理解不足と訪問者への早まった信頼は、あなた達の為になりません。

大いなる共同体の賢者たちが隠れたままなのは、この為です。彼らは大いなる共同体の中で商売をしようとせず、ギルドや交易組合に加わろうとしません。彼らは多くの世界との外交を求めず、彼らの忠誠のネットワークは、より神秘的で、より精神的なものです。彼らは物理的な宇宙での生活の現実に触れる事のリスクと難しさを理解していて、絶縁状態を維持し国境を警戒しています。彼らは、より物理的でない手段で、知恵を広げようとするだけです。

あなた達の世界では恐らく最も賢明な人、最も才能のある人、商業的な手段で個人的な利益を求めない人、征服や操作に走らない人の中に、それが表れているのが判るでしょう。あなた達の世界は、あなた達に多くの事を教えてくれます。あなた達自身の歴史は多くの事を語り、私達がここで紹介する全ての事を、規模は小さいながらも例証しています。

従って私達の意図は、あなた達の状況の深刻さを警告するだけでなく、もし可能なら、あなた達が必要とするより大きな知覚と、人生への理解を提供する事です。そして、これらの言葉を聞いて、「知」の偉大さに応える事が出来る人が十分に居る事を私達は信じています。私達のメッセージは、恐怖やパニックを呼び起こす為ではなく、あなた達の世界の中で自由と善を維持する為の責任と、献身を呼び起こす為にある事を認識できる人達がいる事を望みます。

もし人類が介入に反対する事に失敗したら、それが何を意味するのかを描くことが出来ます。私達はそれを他の場所で見てきました。私達一人ひとりが、自分達の世界の中で、正にその寸前まで行ったからです。集団の一員として地球は資源を採掘され、人々は労働のために集められ、反逆者と異端者は疎外されるか滅ぼされる。世界は農業と鉱業の利益の為に保存されます。人間社会は存在しますが、それはあなた達の世界の外から来た権力に従属させられるだけです。そして、もし世界がその有用性を使い果たし、その資源が完全に奪われたなら、あなた達は取り残されるでしょう。この世界で支えてきた生命は奪われ、生存のための手段そのものが奪われる事になるのです。この様な事は他の多くの場所で以前にも起こっています。

この世界の場合、集団は戦略的な拠点として、また生物の貯蔵庫として、この世界を継続的に使用する為に保存する事を選ぶかもしれません。しかし、そのような抑圧的な支配のもとでは、人類は酷く苦しむ事になり人口は減少するでしょう。人類の管理は新しい秩序の中で、人類を導くために育てられた者達に委ねられるでしょう。あなた達が知っているような人間の自由は存在せず、過酷で厳密な外国の支配の重圧の下で苦しむ事になるでしょう。

大いなる共同体には沢山の団体があります。その中には大きなものもあれば、小さなものもあります。その中には戦術より倫理的なものもあれば、そうでないものも多くあります。これらの集団の間で機会をめぐって競争が起きると、例えば、あなた達の世界を支配する為に、危険な活動が行われる事があります。私達が言っている事に疑問を持たないように、このような説明をしなければなりません。あなた達の目の前にある選択肢は非常に限られていますが、非常に基本的なものです。

従って、訪問者達の視点から見れば、あなた達は部族であり、訪問者達の利益に奉仕する為に管理、統制される必要がある事を理解してください。その為に、あなた達の宗教と、ある程度の社会的現実は維持されるでしょう。

しかし、あなた達は多くのものを失う事になります。そして自分達から何が奪われたかを理解する前に、多くのものが失われる事になるでしょう。その為、私達は大いなる共同体の生活について学び、より大きな環境の中で自分達の文化と現実を守る方法を学び、ここに誰が自分達の為に居るのかを見極め、そうでない人達と区別する方法を学ぶ為の警戒心と責任の約束を提唱するしかないのです。この様な、より大きな識別力は世界において、あなた達自身の困難を解決する為にさえ、とても必要とされています。しかし大いなる共同体におけるあなた達の生存と幸福に関しては、これは絶対に基本的な事です。

そのため私達は皆さんに勇気を与えています。私達には、まだまだお伝えしたい事があります。